環境

脱炭素社会の実現に向けた取組み

環境

マテリアリティ気候変動、地球温暖化環境保全、脱炭素、資源循環の実現

世界的な喫緊の課題である「気候変動への対応」や「環境保全」は、当社グループにとっての重要課題として特定しています。
将来的には、GHG排出量の削減に加え、建設現場ゼロエミッションへの貢献、ブルーカーボン事業化に向けた取組みなど、環境負荷低減への取組みを積極的に進め、カーボンニュートラル企業を目指します。

GHG排出量削減目標

GHG排出量に関する目標を、下記のとおり定めています。

Scope1+2

2030年 △50%

(2022年度比)

Scope3
(カテゴリ1+4)

2030年 △25%

(2022年度比)

この目標は「地球の気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑える」というパリ協定が定める温室効果ガス排出削減目標と科学的に整合した目標であるとして、2023年10月に国際的なイニシアチブである「SBTi(Science Based Targets Initiative)」より認定を取得いたしました。
目標の達成に向けて、再生可能エネルギーの活用等を通したGHG排出量削減への取組みを着実に進めてまいります。

Scope1+2(マーケット基準)

Scope3(カテゴリ1+4)

GHG排出量削減への取組み

太陽光発電の導入

2024年1月に茨城工場の太陽光発電が稼働を開始しました。削減量は80t-CO₂eを見込んでいます。
さらなる削減のため、その他の生産拠点・事業所での導入を検討しています。

再生可能エネルギー電力・CO₂フリー電力の導入

自社所有の生産拠点・事業所の再生可能エネルギー電力・CO₂フリー電力への切り替えを進めています。2023年度は京都工場の切り替えを実施しました。さらに、2024年度に入り、茨城工場及び本社の切り替えが完了しました。

水素ガス切断の導入

茨城工場のガス溶断の燃料をプロパンガスから水素ガスに変更しました。水素は、燃焼時の排出が水蒸気のみであり、CO₂や他の有害物質を排出しません。この変更により、工場のCO₂排出量を削減し、エネルギー効率の向上と環境負荷の低減を実現しました。

モーダルシフトの導入

Scope3排出量を削減するため、主要工場間の製品輸送について、CO₂排出量を削減する輸送手段・経路の開発を積極的に検討しています。2022年度に京都工場〜茨城工場間の輸送の一部を船舶に変更しました。当社のモーダルシフトへの取組みが認められ、2022年に続き、2023年8月に「モーダルシフト等推進事業補助金対象認定通知書」を受領し、国土交通省が進める「物流総合効率化計画」として認定されました。

高炉材から電炉材への移行

当社グループは金属建材製品を製造しており、主に鉄を使用しています。鉄の中でも日本で多く使用されている高炉材は、製造時に多くのCO₂を排出しますが、鉄スクラップを原材料とする電炉材は、製造時のCO₂排出量が高炉材と比較し約1/4と非常に少ない材料です。Scope3排出量削減のため、規格に問題のない製品について、高炉材から電炉材への移行を進めています。

資源循環の取組み ─ EcoPコン発売

2023年9月に「EcoPコン」を発売しました。「EcoPコン」は、使用済みの当社製Pコンを回収し、それをリサイクルした材料で製造したPコンです。従来と比べて環境負荷を大きく低減できることが特徴です。環境負荷の大きい建設業界でのサーキュラーエコノミーの第一歩であり、今後も取組みを強化していきます。