工法の特長
●定着板効果✕基礎根伐り深さを浅く
クラウンパイルアンカーは、杭頭アンカーの端部に定着板を設けているため、優れた定着性能を有しています。これにより、在来工法よりも定着長が短くなり基礎根伐り深さを浅くでき経済的です。また、重機による作業や運搬車両の低減に貢献するとともに、掘削・山留め・残土処理等の費用軽減が期待できます。
仕様 呼び名 |
最低定着長 (mm) |
在来工法 (mm) |
---|---|---|
D32-M | 614 | 1280(40d) |
D38-M | 728 | 1520(40d) |
D38-L | ||
D38H-L | 915 | |
D41H-L | 987 | 1640(40d) |
●拡径効果×過密配筋解消 ★D41ラインナップ追加
杭頭アンカーは杭径+200mm の拡径配置となり、在来工法よりも杭頭接合部の曲げ耐力が増加し、アンカーの必要本数を減らすことが可能となります。さらに、D41(SD490)材をラインナップに追加したことで本数低減の期待が高まり、基礎部における過密配筋の解消による現場省力化に貢献します。
在来工法に対する曲げ耐力の増加または杭頭アンカーの本数減少割合は設計外力や条件により変化します。
●現場溶接品質を確保
Vプレートの鋼種は溶接性能に優れたSN490Bであり、溶接部は開先加工が施されています。そのため、在来工法に比べて現場溶接の施工性が向上し、溶接品質が安定した杭頭接合部を提供することができます。
●側面支圧効果×最適設計
杭頭部を杭径の0.48倍以上埋込み、所定の計算方法により算定した補強鉄筋を配置することで、杭頭部耐力に埋込部の側面支圧曲げ耐力を考慮することが可能となります。これにより、杭の設計外力に対する最適な杭頭補強プランを提案できます。