Q&A
- 1.B-UPブレースを用いることのメリットは?
- 2.B-UPブレースは国土交通大臣の認定工法ですか?
- 3.B-UPブレースとアンボンドブレースの違いは?
- 4.製品長さが標準2.5m〜7.0mの250mm刻みに限定された場合、
躯体との収まりはどう考えるのか? - 5.ブレースの長さが2.5m〜7.0mに収まらない場合は対応できないのか?
- 6.ブレースの剛性を上げたいので、中心鋼材の板厚を増して鋼種をSN400B に変更 できるの?
- 7.B-UPブレースの性能が保証される建物の最大変形角は?
- 8.耐震補強に使用することは出来るの?
- 9.カタログにベースパックが記載されているのは、何故か?
- 10.ベースパックのせん断耐力が優れているのは、何故か?
- 11.B-UPブレースのモルタル注入は工事現場にて行うのですか?
- 12.B-UPブレースの製品(価格)に含まれるものは何ですか?
1.
①「座屈をしないブレース」であるため、座屈の検討が不要です。
②圧縮方向のブレース性能は剛性・耐力ともに引張方向と同等であり、圧縮の許容応力度は許容引張応力度と同じ値となります。
③筋かい材の種別はBAランク材として構造特性係数Ds値の算定を行うため、一般のブレース構造と比較して必要保有水平耐力を低減できます。
以上のことから、従来の鉄骨ブレースに比べて鉄骨重量やブレースの本数、断面および構面数を低減することが可能となります。また、設計に費やす時間を短縮することが出来ます。
2.
B-UPブレースは、国土交通大臣が指定するJIS 規格に適合する鋼材を使用しており、建築基準法第37条の大臣認定には該当しません。ブレースの性能に関しては、(一財)日本建築センターの一般評定を取得しています。
(「耐震用アンボンドブレース」日鉄エンジニアリング株式会社取得)
※「アンボンドブレース」は日鉄エンジニアリング株式会社の登録商標です。
3.
ビーアップブレース工法は岡部(株)と日鉄エンジニアリング(株)が共同開発した工法であり、B-UPブレースは、アンボンドブレース(耐震タイプ)と同じです。
違いは、ブレースの耐力や長さが自由に設計できるアンボンドブレースに対し、B-UPブレースは製品を標準化(500kN〜3000kNの11種類、製品長さは標準2.5m〜7.0mの250mm刻み)しており、「短納期」と「低コスト」を実現しています。
4.
鉄骨躯体との調整はガセットプレートの形状寸法で行う方針としています。また、柱や梁のサイズ、スパン、階高等の情報をもとに、ガセットプレートの形状設計支援サービスを無償で行い、ブレースが採用されている構面ごとに図面を提供します。設計者様にはその図面にてブレースとガセットプレートの収まりを確認して頂きます。
なお、ガセットプレートの形状設計支援において、補剛プレートの設計や接合部を含む機構安定性の確保の検討は行うことができませんので、設計者様の適切なご検討をお願いいたします。
6.
同じ耐力のブレース仕様を比較した時にSN490B の方がSN400B よりもコストメリットが大きくなりますが、剛性等の理由によりSN490B 以外の鋼種とする場合は、特注品扱いとして対応させて頂きます。
10.
ベースパックではベースプレートのボルト孔のクリアランスにグラウト材を完全充填することにより、柱に加わるせん断力を全てのアンカーボルトに伝達することが出来ます。したがって、一般工法のように座金とベースプレートの溶接やベースプレート下面にシアキーを設けることなく、優れたせん断耐力を発揮します。